食の平和歳時記クラブ 「フェラン・アドリアと壬生」

世界の料理界の頂点に立つフェラン・アドリア。世界中の料理人に絶大な影響力を持つスペインの天才料理人です。フェランの料理は既存の食材や料理をいったん分解し、別の視点から再構築する手法で、伝統や常識といった既存の枠を打ち破ったまったく新しい姿や食感で食する独創的なものです。初めてその料理を口にした人は、いったいどうやって作るのかわからないほど不思議に満ちていて、革新的。その独創性で料理界に革命をもたらし続けているところから、料理界のピカソとも呼ばれています。       

これまで知る人ぞ知るある種神秘のベールに包まれていた壬生が、一躍世界的に有名になったのはフェラン・アドリアとの出会いがきっかけでした。壬生の石田とフェランとの運命的な出会いは2002年にさかのぼります。初めての来日で壬生を訪れたフェランは大きな驚きと感動を体験。と同時にお互い相通じるものを感じたようです。その後、壬生のすべてを学びたいというフェランの熱意から、2003年にはスペインのフェランの店「エルブリ」で壬生をそっくり再現するという試みが行われました。(その10日間の一部始終はコミック「壬生ブリ」で紹介)。

石田は天才フェランにどれほど大きな影響を与えたのか。今年2009年2月に東京で初めて行われた「世界料理サミット」において、フェラン自らが明らかにしました。世界の一流シェフが一同に会したサミットで、料理人や料理関係者、報道陣など数千人の聴衆を前にして、フェランは石田を「私を始めスペインの多くのシェフに新しい生命をくださった人」として紹介したのです。そして、その感謝の意を表したいと、壬生からヒントを得て創り上げたという美しい料理の数々をスクリーンで紹介し、聴衆に大きな感動を与えたのはまだ記憶に新しいところです。

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